冬キャンプの醍醐味といえば「焚き火」ですよね。
しかし、実際真冬にキャンプをしたことがある方は身をもってご存知だと思いますが、焚き火だけだと全然暖まらない日があります。
特に1月2月のキャンプ場は、氷点下になったりします。
カイロや服の重ね着、ブランケットなどを用いて焚き火を囲むのも、冬キャンプらしくていいですが…
私が今回オススメしたいのが【薪ストーブ】です。
薪ストーブって、少し上級キャンプな感じがして難しそうと思う方も多いと思いますが、確かに一昔前は、テントの中に薪ストーブを入れるのが難しかったです。
しかし、キャンプブームによるキャンプ人口増加により、さまざまなキャンプ用品が開発されてきました。
それにより、いろんなキャンプスタイルに合わせた商品もたくさん出てきて、薪ストーブによるキャンプが考えられたテントや用品も出てきました。
今回はそんな【薪ストーブキャンプの魅力】とオススメのキャンプ用品をご紹介します。
薪ストーブの魅力

まず何より暖かいです。
薪ストーブを使うと、テントの中では真冬でも半袖短パンです。
焚き火だけでは凌げない氷点下を下回るキャンプでは、無くてはならない存在です。
そして薪ストーブの香りも個人的には好きで、薪を燃やした香りは冬の訪れを感じさせてくれます(笑)
調理も可能



一枚目は【ピザ】を焼いています。一から生地を練って作っています。
めちゃくちゃ美味しかったです。
二枚目は【羊肉の薪ストーブ焼】です。
骨付きの羊肉を、表面だけ強火で焼めをつけて、あとはアルミホイルに巻いて薪ストーブの中の角のに置いておくだけ。(味付けはオリーブオイル、ローリエ、黒コショウ、バター、塩)
これは高級フレンチシェフも納得の味に仕上がりました。

もちろん、薪ストーブの上でも調理ができます。
お雑煮などの汁物は、特に薪ストーブとは相性がいいと思います。
冬の寒さで冷えた食事を温め直すのにも便利です。
デメリットも多い
薪ストーブは難しいと言われるのは、結構デメリットも多いということです。
【設置・片付けが面倒】
薪ストーブは、本体に煙突をつけて、それをうまい具合にテントの外に出していく必要があります。
慣れれば簡単ですが、煙突を一つ一つつなげていき、テントと煙突が接地しないように耐熱シートを巻きつけたり…
片付け時は、中の灰をかき出したり、煙突をまた一つ一つ畳まないといけません。
ただでさえテントや食器類の片付けもあるのに、かなりハードワークになります。
私は基本薪ストーブを使う時は、連泊や友達と来る時が多いですね。
ソロの場合は、小さい薪ストーブを使ったりします。
薪ストーブを使ったキャンプを想定されたテント
意外にも使用するのが面倒な薪ストーブ。
一体何が難しくなくなったのかと言いますと、
「薪ストーブを使うことが想定されたテント」が多いからです。
一昔前は、テントの隙間から無理やり出すのが一般的でしたが、最近では煙突穴と言われるストーブ専用の穴が最初から付いたテントが多いのです。


これはソロ用のテントになりますが、二枚目の写真の右上にある緑の布に丸い穴が空いた部分があります。これが煙突口になります。
穴の縁の布は耐熱になっており、そのまま煙突を出すことができます。
※耐熱布が付いてても、念のため煙突ガードを使用しましょう。
煙突とテントの接地面を守る
上記のように、テントの煙突口に耐熱布が付いている場合がありますが、そのようなテントの場合でも細心の注意が必要です。
薪ストーブを使えば、煙突も高温になり、テントが接地していると溶けたり、燃えたりする可能性があります。

煙突口がなく、テントの隙間から出してた場合の例です。
私は煙突とは別に、煙突ガードというものを別途購入し、その周りに耐熱布をぐるぐる巻きにして使用していました。
これだけすれば、テントが溶けることはありませんでした。
煙突口が付いているテントは、穴が広く煙突とは直接触れることがなかったり、耐熱布が付いている場合もありますので、上記の写真見たいに分厚く固める必要はないかと思います。
薪ストーブには細心の注意を
とは言っても、テント内で火を扱うのですから、細心の注意を払う必要があります。
上記の煙突口のように、なるべくテントに直接触れないようにしたいので、本体自体もなるべくテントの壁から離す必要があります。
そしてバケツやペットボトルに水を汲んで置いておきましょう。
地面が芝生の場合は、なるべく薪ストーブは耐熱のテーブルの上に置くなど燃え移らないよう注意が必要です。

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煙突とテントの接地面は完全にガード。
地面との距離は、耐熱のテーブルで距離を取り、その上に耐熱シートを敷く。
テントからなるべく遠ざけた位置に接地。
汁物を温めつつ、冷えたご飯もストーブ下で温めることも可能。
薪ストーブ使用に必要なもの
・薪ストーブ本体(煙突付きがオススメ)
・煙突
・煙突ガード
・耐熱シート
・ストーブが置けるテーブル(燃え移らない地面だといらない。脚が長いタイプの薪ストーブならいらない)
・水汲み用のバケツやペットボトルなど
・二酸化炭素濃度計(中毒を起こす場合があるのでできればテント内に置いておきたい)
まとめ
今回は、薪ストーブを使用したキャンプのメリットデメリットをお伝えいたしました。
確かに薪ストーブを使用するには、お金も手間もかかります。
しかし最初に書いたように、薪ストーブでしか味わえない楽しさがあります。
今は、煙突ガードがセットになっているものであったり、薪ストーブが設置しやすいように煙突口がついているテントも豊富にあります。
ぜひ皆さんも、いつもとは一味違うキャンプを楽しんでみてください。
オススメの薪ストーブ&テント
コンパクトで持ち運びしやすく、煙突ガードがセットになった薪ストーブ。
こちらは煙突ガードは別売りですが、調理スペースを確保できます。
4人用の大きなテントで、インナーテントを入れつつも、薪ストーブも置ける仕様のテントです。
こちらはソロ&デュオ用テントで、煙突口が広いので、煙突とテントの接触を軽減できます。
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